PROJECT STORY プロジェクトストーリー

STORY #02 『ROUND1 LIVE』&『自動受付精算機』で
今までになかった新しい楽しさと快適さを!

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プロジェクトメンバー

  • 運営企画本部
    新規AS企画部 係長
    岩崎 優二
    2008年入社
  • 運営企画本部
    業務改革システム部 次長
    岸本 和真
    2005年入社
  • 運営企画本部
    新規AS企画部 部長
    倉本 一司
    1995年入社
  • 運営企画本部
    新規AS企画部 副部長
    成田 重臣
    2001年入社
  • 運営企画本部
    業務改革システム部 係長
    江尻 奈津子
    2011年入社

プロジェクト概要

2018年10月より順次導入された新システム『ROUND1 LIVE』と『自動受付精算機』。それは「もっとお客様に楽しんでいただけるように」「もっとスタッフの負担が減るように」との想いから始まった、ビッグプロジェクトだった。しかし高い理想を実現するためには、メンバーたちの並々ならぬ苦労と努力が…!今だから笑って話せる開発の裏側に迫る。

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ボウリングは進化していない?!
だったら新しい遊び方を創造しよう!

このプロジェクトが発足したのは、2016年3月。きっかけは「今までにないボウリング、今までにない遊びを創りたい」という社長の言葉でした。そもそもボウリングは、1970年代に今のようなコンピューターボウリングが導入されて以来、進化していないんですよね。

そうなんです。そこで最初は私と岩崎さんの2人で、ボウリング場のフロアに大きな映像が映せるモニターを入れようという話から進めました。

『ROUND1 LIVE』は全国のラウンドワンで映像と音声をつなげて遊ぶ、新感覚のシステムです。でも当初は『ROUND1 LIVE』という名前も決まっていませんでしたし、オンラインでつなぐという発想もありませんでした。アイデアを練っているうちにどんどん新しい企画が出てきたんです。

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そして2017年3月に私が入り、正式なプロジェクトチームに。その後しばらくして岸本さんや江尻さんも合流して、9名のチームになりました。ただ規模の大きなプロジェクトなので、ボウリング企画部やカラオケ企画部のスタッフにも協力してもらって常に総勢20名くらいで動いていました。

私と江尻さんは「店舗スタッフの労働時間を減らし、コストを削減する」というミッションを叶えるグループ。それが自動受付精算機の開発につながっていきます。倉本さん、成田さん、岩崎さんは「今までにない遊びを生み出し、新しい顧客を増やす」ことを目的としたグループで、『ROUND1 LIVE』を開発。2つのゴールを達成するために生まれたチームなんです。

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適材適所の役割分担で
チームの力を最大限に引き出す!

しかし、開発は苦労の連続でした。様々な夢や妄想を、決まった予算内で、決まったスケジュールの中でカタチにしていく難しさ。誰も構築したことのないシステムを開発したので、最初はどんなものになるのか想像もつきませんでした。そこでリーダーの私は、とにかく役割分担と適材適所の人員配置、一人ひとりの仕事量のバランスよい分配を心がけていました。

私はプロジェクト全体を見つつ、主にハードウェアの選定や工事手配などを担当。例えばボウリングエリアには32インチの3面タッチモニターを導入していますが、「そもそもそんな大きいタッチパネルなんてあるのか?」というところから始まり、製造できるメーカーを探しだして、価格や品質を相談しながら発注する。しかもモノが揃っただけでは動かず、実は特殊な電源が必要だとか、次から次にいろんな問題が出てくるんです。65インチのオーバーヘッドモニターやLEDウォールビジョンもすべてそう。今まで1を10に積み上げるような仕事はしてきましたが、0から1を立ち上げる大変さを初めて経験しました。

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私が主に担当したのは、ボウリングとカラオケの店舗間をつなぐLIVEシステムや、そこに搭載するアプリの開発です。成田さんと同じで今まで携わったことのない仕事ばかりだったので、開発業者様に聞いたりしながら勉強の日々でした。苦労もありましたけど、新しいことにチャレンジできる楽しさも大きかったですよ。

あの苦労を「楽しかった」と言えるのはスゴイ!(笑)

でも岩崎さん、このプロジェクトに参加して太ったんですよね。

「よく食べて、よく寝る。無駄な残業はしない」を心がけていたら、20キロも増えました(笑)。

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私と江尻さんは自動受付精算機の開発を担当。私は操作方法の細かな調整やリリースに向けての挙動確認などがメイン業務でした。

私は開発ではなく、店舗スタッフへ新システムの対応や仕組みを伝えたり、プロジェクトチームに店舗スタッフの声をフィードバックしたりする役目でした。あとは自動受付精算機の操作案内ガイダンスの声も担当しました。「試しにテストで録ってくれない?」と言われてやったら、ずっと使われています(笑)。

自動受付精算機から江尻さんの声が聞こえるので、江尻さんを知っているスタッフはみんな愛着が湧いているらしいよ(笑)。

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プロジェクト相関図

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リリース後、最大の危機が!
語り継がれる「豊中店事件」とは?

そして最大の難局が、新システムの最初の導入店舗となった豊中店。システムエラーが多発し、『ROUND1 LIVE』や自動受付精算機だけでなく、ボウリングやカラオケの従来のシステムまで動かなくなってしまったんです。通常ならボウリング場のモニターにお客様の名前やスコアが自動で出るのに固まってしまったり、カラオケの飲食のオーダーが機械でできずスタッフが各部屋に聞きに行ったり(汗)。

あれは相当焦りましたね(笑)。結局私たちも総出で店舗に出向き、コンピュータシステムをすべてオフにして、人力でオペレーションを担当しました。昔のボウリング場みたいに、スタッフが手書きでスコアを書くんだから、その時に来店してくださったお客様はビックリされたと思います。

ただ新システムの導入を遅らせたとしても、結果同じことになっていたかもしれません。開発業者様のテストではうまくいっていたようですし、店舗に入れてみないとわからない部分もあるんですよね。今では、そこからずいぶん改善されて多店舗に展開していくまでになりました。

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そもそも当社の自動受付精算機はかなり複雑なシステム。例えば、ファミリーのお客様だとお子様が自動で無料になるなど様々な料金プランがある上、店舗ごとに料金体系も異なります。さらに人数、曜日、客層、会員区分、性別といった組み合わせによって何万通りものケースがある。これだけ複雑なシステムを組み込んだ自動受付精算機は、世の中にないんです。

最初はエラーの続出でどうなるかと思いましたけど(笑)。今はその複雑な機能が入った自動受付精算機がサクサク動くので、本当に感動しています!

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プロジェクトは終わらない
常に進化するラウンドワンへ

店舗リニューアルと新システム導入を2018年10月から2019年6月にかけて行い、国内98店舗の全面改装を完了。ようやく落ち着いたのが2019年秋頃です。

そうですね。導入された2018年の年末年始は店舗からの問い合わせがものすごく多かったのですが、2019年の秋以降は平和です(笑)。店舗スタッフの協力もあったおかげで、今では「自動受付精算機が入ってオペレーションがとても楽になった」と喜んでもらっています。

自動受付精算機は少子高齢化を背景に、人員削減・労働時間の削減を目的として開発しました。実際、今まではフロントに8人のスタッフがいましたが、4人で対応できるようになったんです。

受付や支払いも早くなり、お客様から「待ち時間が減った」という喜びのご意見もいただいています。自動受付精算機は特に年配の方への浸透が心配でしたが、タブレットで会員証を表示し、画面で操作をしてQRコードで決済をされるなど、新しいシステムに柔軟に対応されている様子が見られ、良かったと思っています。

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一方、『ROUND1 LIVE』はコロナ禍によって「リモート○○」が定着したこともあり、使ってくださるお客様が増えています。「リモートボウリング」、「リモートカラオケ」はもちろん、ライブ配信の「ファンイベント」、画面越しで女子プロボウラーと対戦できる「ラウチャレ」などは、全国展開しているラウンドワンだからこそできること。ソーシャルディスタンスも保てますし、あたかも一緒に遊んでいるようなライブ感覚で楽しみ方が一層広がったと感じています。

一度体験してもらえば、その楽しさがわかるはず!店舗スタッフやお客様から「こうだったらもっといいな」というアイデアもいただいているので、今後はボトムアップの提案でさらに新しいエッセンスを加えていきたいですね。

開発のフェーズが終わって、これからは運用のフェーズ。どのような活用法があるか、どんなバージョンアップをしていくか、まだまだ課題は続きます。これからも常に進化するラウンドワンをみんなで創っていきましょう!

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END

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